「外壁塗装の塗料の種類も知らなくてはいけないの?」
そう思う方も多いようです。
そのお気持ち、よくわかります。ですが、はっきり申し上げると絶対に知っておいた方が良いです。
知ることでコストを安く抑えることにもなりますし、工事業者のぼったくりを見抜く目が養われます。
悪徳業者は無知な一般人の隙を狙っています。「こいつ、よく知っているな・・・」と思わせることで損しなくて済むのですから、知っておく必要があります。
考えてみて下さい。体の健康のことは真剣に調べませんか?不安だったらお医者さんにしっかりと聞くはずです。そして信用できない(自分と合わない)医者なら別の病院に変更するはずです。
家だって同じです。高いお金を出してこれからまた5年、10年と生活していくのですから、適当な塗装工事をされても困りますよね。知識は武器になるのでぜひ覚えておきましょう。
目次
外壁塗装の種類は大きく分けて5つ!
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外壁塗料はグレードの低い順からアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素、光触媒となっています。
この違いは分かりやすく言うと、耐用年数の違いになります。耐用年数が長く、汚れが付きにくい塗料ほど価格も高額になります。
良く使われるのはシリコン塗料
外壁塗料でよく使われるのがシリコン塗料です。
耐用年数が8~15年と幅がありますが、これは大手ハウスメーカーが使う塗料と専門業者が使う塗料で違いがあるためです。
水性1液型
大手ハウスメーカーが使うのは水性1液型塗料で環境の影響が少なく、扱いやすいのが特徴です。ただ耐久性と壁面への密着性は劣ります。
溶剤(油性)1液型
油性の粘性が少ないので、塗布時の扱いやすさがあります。シリコン塗料では一番使われています。
溶剤2液型
外壁専門業者でこだわりの職人さんが使う塗料です。使うときに硬化剤を混ぜ合わせて使う必要があり、手間がかかります。その分耐用年数が高く、外壁に密着する力が強いので価格も高くなってしまいます。樋(とい)や雨戸などの付帯部分にもこの塗料を使うと、家全体の見栄えに大きな差がはっきりと出ます。
アクリル塗料
5つの塗料の中で一番安く、耐久性がないため耐用年数が短いです。とにかく安くこまめに塗装をしたい人向けとしてありますが、忙しい今の時代で、こまめに塗装を毎年する方はあまりいません。
ウレタン塗料
ウレタンも価格の安い塗料ですが、壁に密着する力が強いので塗装の剥がれが気になるバルコニーや窓枠に使われることが多いです。
フッ素樹脂塗料
一般家庭の塗装を考えた場合高価な塗料がフッ素塗料です。耐用年数が長いので外壁塗装の回数を減らすことができます。
20年家に住むと考えた場合、6年しか持たない塗料だと3回の工事が必要です。20年持つ塗料であれば1回だけで済みます。
その分工事費用を抑えることができるので、ライフプランを考えた場合に安く済むわけです。
光触媒塗料
一番新しい塗料が光触媒塗料です。この塗料は太陽光で汚れを浮かし雨水で洗いながす優れものなのですが、もっとすごいのは空気をきれいにする効果があるのです。
家の外壁100平方メートルに光触媒塗装をすると、ポプラ10本分の空気浄化作用と同じ効果を発揮します。しかも耐用年数も20年と長いのが特徴です。
汚れがつきにくく、環境にも優しい塗料は今までなかったので、とても注目されています。ただ、この塗料を扱うには認定施工店でなければ取り扱えません。
ライフプランによって使う塗料も変わってくる
このように外壁工事で使う塗料は、工事にかけられるお金とあなたのライフプランによって変わってきます。
今小さな子供が二人いる場合は、将来にむけて学費が必要になりますよね?それを踏まえると何度も外壁塗装はできない。そうなると、耐用年数の長い塗料を使うことを考える必要があります。
お子さんがすでに大学に入学、就職されている場合は、老後資金を貯めつつ傷んだ外壁の補修をしたいので、一般的なシリコン塗料を使う事も考えられます。
営業マンが良いと薦めるから塗装するのではなく、あなたのライフプランに合わせて考えるとピッタリの塗料が見えてきますよ。