最近の戸建てに多いサイディングですが、多用されているポイントはどこにあるのでしょうか?ここでは、サイディングのメリット・デメリットについて考えていきたいと思います。
今まで外壁塗装だったものをわざわざサイディングにするのですから、張り替え工事をしなくてはいけません。
工費は外壁塗装を普通にするよりも高くなります。それでもサイディングが多くなっているのは住む人、業者両方にメリットがあるからなのです。
デメリットも合わせて説明しますね。
【サイディングのメリット】
- 経年劣化が塗り壁に比べて少ない
- 単価が安い
- カラーリングが豊富
【サイディングのデメリット】
- 次の補修工事に同じサイディングがない場合がある
- コーキングのメンテナンスは絶対に必要
- 安い製品はやプラスチックのようで安っぽく見える
- 貼り直しはお金がかかる
ひとつずつ見ていきましょう。
目次
サイディングのメリット
経年劣化が塗り壁に比べて少ない
普通の外壁塗装に比べて、経年劣化が比較的軽くひび割れや塗装の剥がれが起こりにくく汚れが付きにくいです。モルタル壁はひび、特にヘアークラックが10年もすると必ず出てしまいます。
単価が安い
モノにもよりますがモルタル塗りの壁に比べると単価が安いのが特徴です。やはり量産することができるのでコストを下げることが可能です。でもその分安いサイディングは安っぽく見えるという意見もあります。
カラーリングが豊富
カラーリングやデザイン(模様)が多彩なので、色合いを楽しむことができます。今までの家のイメージを変えたい方が利用することが多いです。
こうなるとモルタル壁のメリットがないように感じますね。ですが、モルタル壁は都内では施工する戸建てが多く、サイディングは郊外での人気が高いのです。
サイディングのデメリット
同じサイディングがない場合がある
サイディングも一部の外壁が破損し補修工事をする場合、今使っているサイディングが製造中止で、補修ができない可能性があります。これは10年後、15年後の補修工事のときにも言えます。サイディングの予備は数枚は用意していますが、壁1面の補修まではできないはずです。
コーキングのメンテナンスは必要
サイディング自体は汚れや劣化に比較的強いのですが、コーキング部分はどうしても傷みます。この交換工事は必ず必要になるので、いつまでもメンテナンスをしなくてよいと言うわけではないのです。
安い製品はやプラスチックのようで安っぽく見える
好みの違いによるのですが、サイディングは性質上どうしてもシンプルになりがちです。このため、コストを下げた製品はどうしても安く見えてしまいます。シンプルで渋いと見るか、シンプルで物足りないと見るかで分かれて来るところです。
どちらを選ぶのが正解か?
最後は好みの問題
サイディングにしても、塗り壁にしても補修工事というメンテナンスは必ずしなくてはいけないのが現状です。サイディングはコーキングの張替えが必要ですし、モルタル塗り壁はクラックの補修と塗り替えが必要です。どこにどのようなお金がかかるかを判断し、自分の家に合うのはどちらか?自分の家をどうしたいのかを考えることが重要です。
良い業者はあなたの家にとってサイディングと塗り壁のどちらが合うか意見を話してくれるはずです。その話を聞いた上で最後は自分で決めるしかありません。