外壁塗装を自分でやってはいけないのでしょうか?
これは、「結論から言うとやらない方がいい」です。
自分で外壁塗装をするのは、言ってみれば日曜大工のようなものです。かなりの技術をもった方も中にはいると思いますが、どうしても素人の仕上がりになってしまうのです。その理由は4点あります。
- 一人で家の壁面を塗るのは至難の業
- ホームセンターのペンキは家庭用
- 使う道具の違いで塗りに差が出る
- 細部の仕上げの脆さ
一人で壁面を塗るのは至難の業です
外壁塗装を行う場合、普通職人は少なくても3人はいます。そして、安全と効率を考えて足場を組みますよね。ところが私達素人が行う場合は、脚立を壁に立てかけて順番に塗っていくことになります。
これが想像以上につらい作業なんです。腕を上下左右に動かす動作はとても体力を必要とし、デスクワークしかしていない場合は体がボロボロになるでしょう。
その上、脚立を使った作業です。一部分を塗ってから地上に降りて、ずらしてまた塗る。これを何百回と繰り返します。
しかも本格的に塗るならば3回塗らなくてはいけません。大抵の人は3回塗る前に疲れてしまい、多くても2度塗りで終えてしまいます。
ホームセンターのペンキは家庭用
ホームセンターで売っているペンキはそのほとんどが家庭用です。日曜大工(DIY)で使うために安全性を考慮しています。業務用は仕上がりの美しさ、耐久性を重視した製品となっていますが、家庭用は2,3年程度で耐用年数が切れてしまいます。
素人技術で塗るため、3年保つのも厳しいでしょう。家庭用は安全性を考慮した結果、水性塗料が主流です。場所や材質によって水性、油性を使うプロとはここでも違ってきます。
使う道具の違いで塗りに差が出る
先ほども出ましたが、足場も道具の一つです。直接使う道具ではありませんが、脚立で塗るよりも安全で、作業もずっと早く進みます。
そして刷毛(ローラー)もプロの物は違います。
一見何も変わらない刷毛ですが、塗ると毛が抜けてしまい塗装面に貼り付き綺麗になりません。また材質が違うので、塗った部分に筋が残り綺麗に仕上がらないのです。
細部の仕上げの脆さ
ベランダの床や窓枠部分の塗装は、塗る面積が少ないために自分で塗る人が多いです。ですが、家庭用の水性塗料で塗ってしまうと綺麗になのはその年だけで、すぐに塗料が剥がれ落ち、見た目が非常に汚くなるのです。
しかも、家庭用塗料で塗った業務用の塗料を上塗りすることはできません。プラモデルを作ったことがある人はわかると思いますが、水性塗料の上から油性塗料は塗れません。厳密に言えば塗れますが、すぐに塗装が溶けたり剥がれたりするのです。
つまり、自分で塗って失敗したので、プロにお願いしようとしても、余計な作業がはいるので、お金が高くなってしまうのです。
外壁塗装を自分で仕上げた方が安いと思うのはわかります。
ですがこれから 10年、20年と生活していくことを考えると、信頼できる外壁塗装の業者に依頼するのが一番なのですね。