一般的にサイディングは塗り壁よりもメンテナンスがラクで耐用年数も長いとされています。
確かにヘアークラックもほとんどありません。クラックがあるとすればムリがかかった為にヒビが入ることくらいです。
ですが、コーキング(シーリング)はそうもいきません。雨や台風、太陽光、風に雪と自然環境の条件によって数年で傷んでしまう場合があります。
劣化したコーキングは弾力の無くなったゴムのようになる
サイディングでは、サイディング間を埋めているコーキングがゴムのような弾力性を持って繋ぎ止めています。これが経年劣化でひび割れてしまい、隙間が空いてしまうのです。一度弾力を失ってしまうとコーキングは固くパサパサになり、元には戻りません。
上の画像を見ていただきたいのですが、サイディングの間を埋めているコーキングにヒビが入っています。モルタル壁のヘアークラックよりも大きなヒビです。このくらいになると場所によっては雨風が壁内に入る可能性があり、腐食が進んでしまう可能性があります。
長年住んでいると、劣化の進行具合がはっきりと目に見えないので、問題があるように感じません。 ですが、これが新築工事ならあなたはどう思うでしょうか?コーキング部分が絶対に気になるはずです。
車も傷が付けば気になります。服も汚れると洗わないと着ていられません。ですが家の場合は、徐々にヒビや汚れが進行していくので、直さなくては!塗装しないといけないかも?と言う現実感が湧いてきません。
まだ大丈夫だろ・・・ヒビもそれほど酷くないし。そう思っているのは本人ばかりで実際は相当傷んでいる場合があるのです。
コーキングは常に引っ張られているから傷みやすい?
はっきり言うと傷みやすいです。10年も問題なく弾力性を保持しているコーキングはなかなか見ることができません。
耐用年数は10年以上とありますが、どうしても直射日光を浴びている部分はボロボロになります。紫外線はコーキングはもちろん、塗装面も劣化を早めます。そこにホコリや雨風、地域によっては雪が家にストレスを与えます。
そう考えると、引っ張られているから傷みやすいのではなく、様々な要素が重なって傷むのです。
コーキングは張替え(打ち直し)するしか方法はありません。しかも素人がDIY(日曜大工)で補修できるレベルではないのです。古くなったコーキングの取り残しがあると、そこからスグにコーキングが剥がれてしまいます。
コーキングの張替えは、自分で出来そうなイメージがありますが、思っている以上に難しいのでプロに依頼するのが一番だと思いますよ。